ミラノから特急電車でアドリア海の女王と呼ばれた水上都市「ヴェネツィア」へ。
混雑のないシーズンオフの時期を選びましたが、やはり、何度も戻りたくなる街、一生に一度は訪れたい街とも言われるだけあって、今回のイタリア縦断の旅の中でも、最も印象に残る街でした。ここヴェネツィアは、1987年に登録された世界文化遺産でもあります。
このヴェネツィアの街を廻るためには、ヴァポレットと呼ばれる公共の船やタクシーのような感じのモーターボート、それと観光用のゴンドラがあります。街自体はそう大きくはないので、迷子になりながらも、迷路のような路地を歩き廻ることもできます。オリエンテーリングのように、街角の小さな(少々読みにくい?)看板を見つけながら、歩き廻るのもなかなか楽しい経験となります。
早速、駅に到着してから、街の中心「サン・マルコ広場」近くのホテルまで歩くことにしました。(…って、簡単に言いましたが、同じところに何度も出てしまうなど、迷いに迷ってホテルにようやくたどり着いた感じです。。。しかし、この迷いが、後々、かなり役立ち、なんとなく道を覚えてしまいます。)
ヴェネツィアの最も有名な橋「リアルト橋」を渡り、周辺の市場やお土産屋をうろうろしながら、ようやく「サン・マルコ広場」へ。当日は少し雨が降っていたのですが、「サン・マルコ寺院」と「鐘楼」は、いや大迫力!!!
この「サン・マルコ寺院」の正面上部には、青銅馬像と呼ばれる4頭の馬の像がありますが、この玄関のものは実はコピーだそうで、実物は中に保存されています。ガイドさんによると、オリジナルのものは、紀元前400~200年の作品ということらしいですが、紀元前とは全く思えない程、筋肉隆々、非常に精巧な銅像です。そもそもは、コンスタンティノプールにあったものを、13世紀に十字軍が持ち帰ったもので、その後にも、ナポレオンによってパリに持ち去られ、またサン・マルコ寺院に戻された、という非常に歴史的なものです。寺院内部の2階にあるのですが、その馬像だけではなく、旧約聖書のテーマが描かれた寺院内部の丸天井部のモザイク画を間近で見ることができ、栄華を誇ったヴェネツィアだけあって、金いっぱいの装飾で、感情が揺さぶられます!ぜひ、2階まで足を運んでみてくださいね!
そして、鐘楼を横目に、すぐ隣の「ドゥカーレ宮殿」へ。いや~~、このドゥカーレ宮殿を一言でいうと、ゴージャス♪♪♪ 見た目とのギャップが大きく、内部は世界最大の油絵と呼ばれる、ティントレットの「天国」の絵画や階段の天井さえも、装飾がなされており、ここでも昔の栄華がどれほどだったのかを感じることができます。
さてさて、夜は夜で素敵な幻想的な街「ヴェネツィア」。楽しいのは、ヴェネツィア居酒屋巡り!ワインもおつまみもさっとだしてくれ、手軽にお楽しみいただけます!また、おつまみが美味しい!魚市場がすぐ近くにあるお店では、貝や新鮮なお魚おつまみまでいろいろと楽しめます。お店には、ローカルの人々も集まり賑やかになり楽しいですよ!路地を照らすランプが灯り、ほろ酔いでゆっくり歩く。おとぎ話の中にいるような感覚になります!
イタリアは本当に魅力あふれる街が多い国です。その中でも、ダントツ人気の一つ、ヴェネツィア。映画にもよく使われる街ですね。シーズンオフの静かな時期もかなり素敵な街です。おススメの街の一つです。