ヴェネツィアから、斜塔の街、ピサへ。
大昔の小学校時代の図鑑か、理科の教科書で見た斜塔が目の前に!
ヴェネツィアから、フィレンツェに向かう電車を少し外れて、ピサにやってきました。ヴェネツィアからそのままフィレンツェに向かってしまう方も少なくないかと思いますが、もう1歩足を延ばして、このピサに立ち寄るのも一つ。ピサの斜塔がお目当てであれば、数時間で十分に観光できます。
駅から斜塔までの行き方は簡単です。駅前のバスターミナルから、斜塔行のバスに乗ります。大抵の観光客の後をついていくと、そのバスに乗れます。乗って20分ちょっとくらいでしょうか、運転手さんが斜塔だよ~、と声をかけてくれます。バス停から、ローカル市場的お土産売り屋台を抜けると、そこの門(下の門)の前にでます。すると、目の前に(感動)!
そもそもなんで、斜塔???
実はこの斜塔は1173年に建てられたらしいのですが、その頃からこの土地そのものが地盤沈下していて、今も続いているようです。ですので、ご想像の通り、世界中からの観光客の皆さんは、ほぼ同じポーズで、斜塔を支えているように写真を撮ります。実はそちらの人物観察をしてるのもかなり面白いです。
あの天文学の父と呼ばれる、ガリレオが「落下の法則」の実験をしたのはピサの斜塔、それに、となりのドゥーモ(ピサ大聖堂)のシャンデリアを見て、「振り子の等時性」を発見したとか、私は習ったように覚えているのですが、ガイドさん曰く、実はそれらは後世にガリレオの知人や弟子たちによる創作だったようで、どうやら事実とは違う!とのことです。(それまで信じていたので、びっくりした!)ただ、ピサ大学に在住していて、また厳格なカトリック信者だったらしいので、きっとこのピサにも何度も足を運んだに違いありません!そんな、ガリレオの時代のイメージを膨らませながら、芝生の中の斜塔を見て歩きます。
体力に自信のある方は、251段の階段を上がって、斜塔に上ってみてくださいね!(手すりもなく、高所恐怖症の私は早々とあきらめましたが。。。)
広々としたエリアには、斜塔ばかりではなく、お隣の大聖堂もあり、かなり素敵です。特に、扉が立派!と思っていたら、どうやらこの扉は、ロマネスク彫刻の代表作とも言われる程の彫刻なのだそうです。この大聖堂の内部中央部には、慈愛、信仰、希望を意味する彫刻があります。大聖堂もぜひ拝見してくださいね。
この道をまっすぐ進み、斜塔の前あたりから右にでる道があります。両側には、リストランテやカフェ、お土産屋さんが沢山並んでいます。そのあたりで休憩をとるのも一つ。海が近いピサだけあって、海鮮物が美味しいです!、、、ってつい、ワインも飲みすぎてしまいますが、ガリレオが学んだピサの斜塔を前に、思いにふけるのもよいかと思います。